既存建物 |
既存建物の現地調査を行いました。建替えやリフォーム増改築を計画するにあたって、まず大切なことは、既存建築物の形状や状態を正確に把握することです。既存建物が建てられた時の『確認申請書』があれば、それを見ることで建築時期や間取りを把握することができます。しかし、古い建物で確認申請が無い場合、もしくは新築後に増改築が行われて図面が無い場合は、既存図面を描く必要があります。
今回の物件は私の実家ですが、おそらく築100年程度です。もちろん図面は残っていませんでした。さっそく既存図面を描く為に建物調査を行いました。調査方法としては正方形マスの用紙に、柱間を1マスとしていくつあてはまるかを目視で描いていきます。
木造住宅は柱の芯と芯の距離が地方や建てられた時期によって違いがあります。古い和風住宅でよく見かけるのが柱の芯と芯の距離985mmですが、このモジュールは『関西間』といって畳の寸法を基準に設定されたものです。最近の建物は 910㎝を基本モジュールとする『関東間』建築が主流となりました。これにはいろいろと要因がありますが、おそらくベニヤ板や石膏ボードが現在ほとんど910X1820のサイズで作られている為だと考えられます。建築業界ではこれが標準になっているような気がします。
住宅を建替えた場合、なんだか狭く感じるのは、同じ8畳間でも関東間は関西間より各辺 30㎝狭いことが要因です。この差はけっこう大きいです。近年では部屋を広くする為にメーターモジュール(柱間が1m)を採用しているところもあります。
また、賃貸に引っ越すともっと狭く感じますが、それは公団住宅、アパート、マンション等では『団地間』850mmのモジュールが使用されている為です。
皆さんのお家は柱間の寸法がいくつになっていますか?一度メジャーで計ってみてください。
aiai コニシ
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by aiai_corp
| 2009-02-18 17:26
| 新築デザイン