ブログ再開いたします!
今まで休止していたのには特に理由はありません。
しいて言うなら、FB中心になってしまっている事ですねぇ。
ということで、住宅リフォームの現場報告です。
築100年以上の古民家
農家として、長年家族の生活を支えてきた家屋ですが
農業を辞められ、『つし』と呼ばれるえ2階の物置スペースを居室として
利用したいという依頼を受けました。

ワラやムシロ、その他昔の農機具がたくさん保管されています。
はい、全て不要!
もったいないですが、ほとんどが処分。
使えそうなものは、農業を営んでる僕の実家に寄付しました。
この空間、とにかく暗いです。
縦格子の明り取りからは、いい風が入ってくるのですが、一緒に虫や小動物も
入ってきます。

そこで採用したのが『ガラス瓦』
トップライトからの採光は、通常の窓と比べて7倍の明るさを得ることができると
言われてます。
そして、このガラス瓦は天窓のサッシを入れるより雨漏りのリスクも少なく、
施工も容易です。
南側の屋根からは、眩しいくらいの採光が得られました。
これで、昼間は照明いらずです。
古民家のリフォームとしては、よくするデザインですが
とにかく空間を広くするために、既存の梁や柱を出します。
部屋のアクセントにもなり、古民家らしさの表現にもなります。
明り取りの縦格子はペアガラスのサッシを設け、気密と断熱性を確保。
一階の土間スペースから、ハシゴを使って上り下りをしていた吹き抜け空間を塞ぎ、
2階ホール側の壁を開口してドアを設けました。

いつも、地鎮祭といえば神社の神主さんに来てもらい神式で行うことが多いです。
ところが、今回はお寺の住職をお呼びしての地鎮祭です。
つまり仏式。
さすがは京都ですね。
準備は神式とほとんど同じですが、祭りが始ると進行はだいぶ違います。

住職がお経を唱えてます。
はっきりいうて、聞こえません。
滞りなく、地鎮祭を終えました。
GWが明けるといよいよ着工です。
事故なく、無事に工事を終えられるよう頑張ります。
今年の夏は何なんでしょう!?
この 雨・雨・・雨。
雨ばっかりやがな。
工事がかなり遅れていたので、お盆の間も工事をやってましたが、
お盆の間もまともに晴れたのは16日の一日だけ。
いや~まいりました。

かといって、晴れるのを待っていては、期日までに工事が終わりません。
朝はまず、夜の間に溜まった雨水を掻き出すところから始まります。
そして、U字溝を設置しようにも、雨水を含んだぐにゃぐにゃの土では工事できません。
なので、U字溝の底から更に70cmくらいのゆるんだ土を堀り、乾いた土に入替えて締め固めます。

そして、砕石を敷いて、また転圧を掛けます。
これでようやく、地盤はしっかり締まりました。
モルタルで、高さを調節しつつU字溝を設置していきます。


そして遂に造成工事が完了しました。
予定より10日以上は工事が延びましたが、なんとか最終期日までには終わりました。
職人さん、ほんとお疲れさまでした。

そしていよいよ地鎮祭当日。
とってもいいお天気に恵まれました!
いやいや良かった。
実にめでたいです。
造成工事の次は、いよいよ新築工事が始まります。
お願いなので、今月いっぱい基礎工事の間だけでもお天気もってください!
アーメン。
いや、南無阿弥陀仏!
いやいや、神様なので ・・・、
どういえばいいんだろ。
aiai コニシ

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4月から計画に着手し、ようやく役所の手続きも終えて着工です。
もともとは、大きな田んぼだった敷地の一部を宅地として分筆するところから始まりました。
そして分筆した敷地を農地から宅地へ変更する為、農業委員会にて農地転用の申請を行いました。
その後、宅地として造成する為、擁壁の計画や雨水、給排水の計画をまとめて宅地造成の届出を行いました。
次に、敷地が市街化調整区域内にあるため、建築主さんの相続関係図や戸籍を調べて、農業者証明が取れることを確認し、農家住宅の新築として都市計画法の許可を取ることにしました。
ここまで、約3ヶ月。
なんとか予定通りです。

既存の田んぼを1m~2m切り崩すため、かなりの残土が出そうですね。
もともと、びわ湖の湖底にあったのか、粘土層が出てきました。
地盤の強度(地耐力)があるといいんですが。

敷地境界となるところを測量し、杭を打ちます。
草が邪魔にならないように、重機で表面を刈り取ります。
敷地は春日山公園に隣接しており、自然に囲まれてとてもよい環境です。

土建屋親方のSさん、レアな蜘蛛を発見!!
夢中で写メを撮ってます。
屋久島出身の血が騒いでいる模様です。
僕にこの蜘蛛の説明を熱心にしてくれます。

はい、ちんぷんかんぷんです。
正直、興味ナッシングです。
せっかくなので、近くでカブトを捕まえられるポイントを教えてあげました。
なので、かなりご機嫌さんに仕事してくれてます。
僕の方がこの近辺は詳しいので。
暑いので、バテないように頑張ってね!!
aiai コニシ

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これ以上暑くなると、炎天下での作業はだいぶしんどくなっていきます。
そんな中、スコップでの手掘りによる掘削をしました。
深さ3m、重機が入れないところなので100%人力です。

地下室の天井から漏水がみられる為、地下室外部の地盤を掘削し、防水工事を行います。

3mの深さとなると、上から見るとかなりのものです。
掘った土を上へ上げる作業も、深くなるにつれてキツくなっていきます。

雨が降るまでになんとか終わりました。
職人さんお疲れ様でした。
今後、手掘りでの作業があればご指名させてもらいます。
aiai コニシ

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どの業種も人手不足のようで、もっとやっかいなのは資材が不足することです。
東日本大震災後には、コンパネなどの合板がホームセンターからも消える事態が起ったのは記憶に新しいです。あと、住宅エコポイントの時だっだでしょうか、断熱材が不足したのは。
現在、早くもコンパネなどの合板類が怪しい感じになってきました。
そんなこんなで、半年後の増税を見越した今の時期に出来るだけ工事を行った方がいいでしょう。
今回は、外装工事をご紹介いたします。
屋根・樋・外壁の塗り替えを行いました。


完成後の様子です。
塗料の種類については各メーカーさん、いろいろ出してますのでそちらをご覧ください。
ではまず、外壁の塗り替え時期についてです。
だいたい一般的に10年~15年程度で塗り替えた方がよいといわれてます。
ただ、立地環境によってそれは大きく違ってきます。

着工前です。
風当たりの強い場所や、西日がよく当たるところは色あせなどが早い時期に起こります。
外壁を触った時に手が白くなったらそれは塗り替えの時期と考えていいです。
いわゆる『チョーキング』という現象です。

こちらの北面の壁はコケが生えてます。
当然、日当たりが悪いのが原因ですが、隣の空き地の水捌けが悪く、地盤が湿っているのもコケの発生を助長させた要因のようです。
家を長持ちさせる為には、こういった塗り替えをしっかり行うことが大事ですが、そもそも我々は長持ちする家を設計する必要があるのでは。
場所によって劣化しにくい材質の物を使うのも重要ですし、建物の形状によっても劣化を遅らせることが出来ます。
一昔前(今も?)は四角い家が流行りました。
『キューブハウス』とかいう名称で、窓も小さくてスタイリッシュですよね。
でも軒の出が少ない家は、雨や日射をもろに受けます。
当然、外壁の痛みも早いですよね。
外観は町並みです。きれいな家は町並みを美しくします。
あなたのお家は町並を乱してませんか?
aiai コニシ

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新築工事の中間検査です。
木造住宅の中間検査は、耐力壁(筋交い等)と構造金物の取付が完了した段階で受けます。
でも今は瑕疵担保保険の検査も同時に行うことが多いので、上記の項目に加えて防水工事の検査も行われます。
防水検査では、基本的に雨水が屋内に侵入しないための措置が基準通りに施工されているかを見られます。
例えば、パルコニーのFRP防水の勾配(1/50以上)立上り(120mm以上)や、外壁防水シートの重ねシロ(100mm以上)などなど。
こういった箇所を検査員がチェックする訳ですが、受けるタイミングがけっこう難しいんです。
それは施工する職種が違うので、それぞれの工事の進み具合によっては、工事が手待ちになってしまうからです。
今回もなんとか、うまいことタイミングを合わせてくれました。

今は、筋交いや間柱までプレカットで施工されることが多々あります。
工場で加工してくるので、現場ではそれをプラモデルのように組み立てていきます。
ですので、余計な切りくずや端材が発生しません。
エコですね~!
でもプラモデルも同じですが、パーツが多くなるとややこしいということもあります。
欲しいパーツがなかなか見つからなかったり、取り付ける場所を間違ったり。
なので若い大工さんなんかは、プレカットを好みますが、
ベテラン大工さんは、図面を見るのが嫌いなので嫌がります。
それぞれ、大工さんのやりやすいようにしてあげましょう。

今回も、指摘事項無しで無事に合格いたしました。
はい、やれやれです。
aiai コニシ

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そういった古くからの既成市街地では、幅が1.8~3mくらいの道路がほとんどです。
しかも真っすぐではなく、くねくね曲がっていたり、行き止まりとか。
そういった地域は、『都市計画区域』内であっても『市街化調整区域』に指定されていることがほとんどです。
『市街化調整区域』とは、簡単に言うと市街化を抑制する地域。
つまり、建築行為は基本的にダメという地域です。
でも、何らかの手段で都市計画法の申請手続きを行い、家を建てられる事が多々あります。
今回はその話はおいといて・・・。
(詳しく調べたい方は個人的におっしゃってください)

建築確認申請を行うには、敷地が幅員4メートル以上の道路に接している必要があります。
今回のような古くからの既成市街地では4メートル未満の道が多いため、原則、道路の中心線から水平距離2メートル後退(セットバック)した線を道路の境界線とみなすことによって、建替えを認められてます。
それが今回の道路『42条2項道路』です。
つまり今まで所有していた敷地でも、セットバックした道路境界線より道路側に、塀などの工作物がある場合、取り壊して、道路として敷地を寄付しないといけないのです。
自治体によっては、このような工作物を取り壊したりするのに補助金を出しているところもあります。
こうやって、42条2項道路に面する建物が徐々に建替えられていくと、自然に幅員4m以上の
安全な道路が形成され、街並みが整備されていく、というわけです。
僕としては・・・
そんな 簡単にいくかい!
と思いますよ!
実際、古くからの既成市街地というと過疎化や高齢化が進み、空家も目立ちますし、年金暮らしの夫婦が今さら、建替えなど考えるでしょうか。
建替えるのは、親孝行の息子がいる家庭ぐらいではないでしょうか。
基本的に床面積10㎡を超える建築行為(新築・増改築)を行うには建築確認申請を行う必要があります。
10㎡というと、畳6畳程度です。
その程度の増築を行う為に、道路をセットバックして、既存の塀を解体し、作り直さないといけない。
そんなんいうてたら、小規模な増築は出来ないのでは?
困ったものです。
でも、なんとかできる場合もあります。
もちろん、合法的に。
今回の物件も道路幅員4m未満でしたが、塀を壊すことなく
建築確認申請を下ろせました。
詳しく知りたい方はいつでもご相談ください。
aiai コニシ

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いよいよ完成間近です。

スキップフロアの和室と階段の納まりには、だいぶ試行錯誤しました。

LDKにはやはり無垢のフロアです。
はじめから塗装が施された、木目がきれいなパイン材です。
キッチンはアイランドではなく、手元を隠すため桧でカウンターを造作しました。

吹抜けにはやはりシーリングファン。
空気を拡散させて結露や室内の温度差を解消します。
寝室から吹抜けを見下ろせる小窓も設置してます。
ほかにもいろんな『こだわり』を施してますので、またご紹介します。
やっぱり新築は気持ちいいです。
aiai コニシ

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そして、いよいよ完成です。

築35年のこの和風住宅には、古い桐タンスがありました。
お施主さんのご要望もありそれをテーブルの台にリメイクしました。

今回は対面式のキッチンをカフェっぽく仕上げてみました。

もともとはこんな感じのキッチンでした。
綺麗に使っておられます。

壁をめくるとなんと・・・!
断熱材が入ってません。
ということで、床下・壁・天井にしっかり隙間なく断熱材を敷き詰めました。
桐タンスをいい感じに他にも利用してますので、次回ブログにてご報告します。
ちなみに、ここの旦那さんも釣り好き!
工事中、何度も釣り道具を持って日本海へ行かれる姿を見送りました。
『いい感じのキスが25匹釣れたよ』
とか
『チヌ45cm釣ってきたよ』
などなど・・・。
あ~うらやまし~
最近忙しくて、海行けてません。
我慢の時期です。
aiai コニシ

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